Ｔｉｇｅｒｓ　ｉｓ　ｍｙ　ｄｅｓｔｉｎｙ　　（阪神こそ我が運命）

試合開始前に観客席、ベンチに頭を下げ、謝罪するという
異例の状況で試合スタート。

本人も言っていたとおり、決して調子は良くなかったと思う。
しかし、再三ランナーを出しながらも気迫で抑えて5回を無失点。
特に最後の福留の三振はボールに魂がこもっていた。
そしてその次の回に稲葉の2点タイムリーで3点差になり、
後はトーマス−建山−岡島−マイケルの投手継投で金村の勝ち星を守り切る。
最高の形で金村はベンチやファンの期待にこたえた。

野球で「エース」というのは先発の筆頭格のことだが、
それは成績だけではなく精神的にもチームの柱であり、
ここ一番の試合をまかせられる投手。
ある意味
「こいつで負けたら仕方が無い」
とファンが納得する投手のことだと思う。

例えば阪神なら成績では福原の方が良くても、エースは井川。
（中日戦で井川がローテをはずされたときは、
そういう意味でエースとしての疑問視があった。）

日本ハムの場合もダルビッシュや八木の方が明らかに成績は上ですが、
エースは金村なんです。
そういう意味では今シーズンの成績（9勝6敗　防御率4.48）は
確かに不甲斐なかったし、
その成績もあり、後半は大事な試合にダルビッシュや八木を
金村より優先して使う首脳陣に長年務めてきたエースのプライドが
傷つけられたのかもしれない。

しかし、あの発言はチームの柱、投手陣に一番影響を与える立場の人間が
言う事ではなかった。しかも自分のピッチングが原因であったわけだし。
あの大事な時期に25年ぶりの優勝に向かっているチームの状況を
揺るがす事態になった。

もし、プレーオフで日本ハムが勝てなければ、ずっと
「金村の発言が・・・」
と言われていたかもしれない。
昨日勝てなければ、
「やはり金村は・・・」
と言われていたかもしれない。

まさに金村の今後も含めて、まさに背水の陣の登板であった。
それに応えた金村。そしてヒーローインタビューで浮かれず謝罪の言葉。
しかも涙はためていたが泣かなかった。

金村投手の人生にとってもこの追い詰められた状況での1勝は
金村を真のエースにする大きなものだったと思います。
もし出場機会がなかったり、ＫＯされていたりしたら
多分つぶれて、さみしい選手生活を送っていたと思います。

金村は自分の手で今回限りのチャンスをいかし、
真のエースへのさらなる飛躍を期待させた。

また、ヒルマン監督もフェニックスリーグで打ち込まれた金村を
迷いも無く起用した。
もし金村を起用してＫＯされていたら金村の今後に加えて、
この日本シリーズの流れも中日に傾いてしまう事態になりかねなかった。

そういう状態で金村を信頼したヒルマン監督も見事だし、
調子悪いながらエースの意地と気迫で応えた金村も見事！

これでいよいよ日本一に王手！
金村のこの1勝がチームを一つにして日本ハムのムードを
最高潮に持っていきました。
流れは日本ハム！ダルビッシュで本日決めてもらいたい！
ラスト新庄と思うとさみしいが、やはり本日北海道で決めて欲しい！
新庄の最高のラストパフォーマンスを見たい！

そしてプレーオフのときは祝賀会に参加できなかった金村投手にも
是非歓喜の涙を流しながら、ビールかけをやってほしい！！

そして来年以降のさらなる金村の活躍に期待します。

「あの1件でチームに迷惑をかけてしまったが、日本シリーズの１勝が僕をさらに成長させてくれました。」

と将来胸を張って言えるように頑張れ！！

先日、鎌ヶ谷でサインももらったし（笑）応援しています！