2006.10.11 Wednesday
今季、阪神が優勝できなかった理由
中日の優勝が決まってしまいました。
ここ数年、やたら中日は阪神を敵対視し(星野さん関係か?)
落合が監督になって、「何やっても勝てばOK」というような野球に対して
非常に虫唾が走っている自分としては
優勝おめでとうなんて建前はとても言えません。
そこで今年の阪神の反省点を考えてみよう。
ここ数年、やたら中日は阪神を敵対視し(星野さん関係か?)
落合が監督になって、「何やっても勝てばOK」というような野球に対して
非常に虫唾が走っている自分としては
優勝おめでとうなんて建前はとても言えません。
そこで今年の阪神の反省点を考えてみよう。
1、JFKの怪我
前半戦はジェフ、後半戦は久保田が欠場。藤川も後半は万全ではなかった。
2005年の場合は先発投手が6回まで投げれば後は大丈夫という部分があったが
この欠場のため、先発陣の引き伸ばしや藤川の酷使といった事態に陥った。
JFKに頼りすぎず、そこへつなぐまでの中継ぎのレベルアップが来季は必要。
その点、前半戦はダーウィン、能見、後半戦は桟原、吉野といったあたりが
頑張った。来季は勝ちパターンでもこれらの投手が安心して使用できるように
なって欲しい。
2.今岡の欠場
打線の方はこれがまず一番でしょう。2005年は6番打者(桧山、スペンサー)に
苦しみ、濱中が戻ってきて6番は安泰と思ったら5番が欠けてしまうという事態。
当初セカンドを藤本と争っていた関本が、後半打撃復調でその穴をそこそこ
埋めるも、昨年打点王と比較されたらかわいそう。
さらに競争がなくなったせいか藤本は守備はいいものの、打率が230台と低迷。
5番以下の打順が
今岡、濱中、鳥谷、矢野と
濱中、鳥谷、矢野、藤本では
大きな差がある。
これは開幕前は想定しえなかった誤算でしょう。
3.赤星の不振
今岡同様、赤星の不振も大きなウェイトを占めます。
まず、出塁できない。走れない。赤星の魅力は塁に出る事によっての
相手投手に対するプレッシャーだが、これが与えられない。
このプレッシャーが相手投手の精神的疲れになり、
後からじわじわ効いて来るのですが、今年の赤星はこれができなかった。
しかも打撃に関しても例年の粘りのバッティングができずに
あっさり三振したり、当てるだけの打撃が多いので三塁手が安心して
前進守備ができるので内野安打が出ない。
(その点ヤクルト青木は長打もあるのでこれができず、内野安打が増える)
少なくとも2003年の赤星はあの9月15日のサヨナラヒットを代表にライト方向に
鋭い当たりが飛んでいたと思う。今年はそれがほとんど見られなかった。
故障もあったのだろうが、このあたりをなんとかしないと
守備走塁の人に成り下がる可能性もある。
4.外野守備
阪神の内野陣は一塁手のシーツをはじめ、藤本、鳥谷の二遊間や
三塁の関本にしてもかなり高いレベルの守備陣と思われます。
(今岡は別として)
二遊間といえば荒木、井端がよく言われますが、
守備力は荒木と藤本に差は無いと思いますし、鳥谷も失策王だが
甲子園が土のグラウンドということを考えれば、
それだけボールに追いついている証拠であり、守備力の向上は顕著である。
ただ、荒木と井端のコンビネーションにはすごいものがあり、このあたりは
まだまだかなわないが、単体としてなら差はない。
しかし、その反面外野は厳しい。特に肩の問題が非常に大きい。
守備範囲なら赤星も天下一品だが、金本、赤星、濱中揃って弱肩ぞろい。
浅い外野フライでもタッチアップされたり、
1塁ランナーがエンドランでもないのにシングルヒットで一気に3塁へなど。
金本がホームで刺したことも何度かありますが他球団の外野なら「止まれ!」
のところを行ってアウトになったものです。
肩は強くというのは無理なので内野手がカバーするしかないです。
そして濱中の打棒は捨て難いですが、強肩のライトが欲しいですね。
5.ベンチの作戦の無さ。意固地なまでの采配
全般的に今年の阪神の試合は面白みが無かった。
極端に言えば打つだけ。例えば赤星が塁に出ると関本が決まってバント。
形を作りに行くのはいいが、毎回それでは相手投手が赤星への神経を
それほど使わなくなってしまう。
赤星の状態もあり、バントという作戦自体は否定しないが
少なくとも「何をやってくるかわからん」
という姿勢は見せて欲しい。
中日の荒木・井端なんかはまさしくそう。何やってくるかわからない。
これが相手投手へのプレッシャーになる。
ヒットエンドランも後半少し使っただけ。
相手も「阪神は動いてこない」と思ったら作戦は立てやすい。
そういう意味では関本がこの1年でかなり器用な選手になったのは収穫です。
でも個人的には関本にはクリンナップを打てるもっと大きな器と
思っていますので、現役時代の和田コーチのような選手が欲しいですね。
そして決まりきった打順に決まりきった投手継投。
確かに80勝以上しているから間違いではないのだが、
もうちょっと動いてもよかったのでは?
例えば赤星が絶不調のときは中村豊を使うとか、藤本が全く打てないなら
たまに秀太もスタメンで使ってみるとか。濱中がその日いまいちなら途中で
桧山にするとか・・・色々あったはず。
せっかく控えにスペシャリストがいても使わないと意味が無い。
その点、中日は内野守備はファーストは渡辺、サードは奈良原や川相
外野なら英智、代打なら高橋光など上手く機能させていたと思います。
特に片岡の不振には目に余るものがあったので、ファームから喜田、
もしくは守備なら前田忠などを上げて来るとか、
ここというときの代走として赤松を上げ、一軍の雰囲気をちょっとでも
経験させるなどできたはず。
このあたりが上げられますね。
勿論、良かった点もたくさんありました。
打者では濱中の復活や鳥谷、関本の成長、
投手では福原が押しも押されぬ右のエースになり、後半は安藤も安定。
でも、やはり今年はマイナス面が多かった。
しかも、来年は若手の成長が急務です。
打と守りの要である金本と矢野が39歳を迎えます。
最近の野球界では40歳を越えても一流のプレーをできることも可能ですが、
衰えが出てくる可能性は否めません。
赤星、今岡といったあたりも30歳を越えていますし、シーツも36歳。
投手陣は下柳ぐらいですが打撃陣は若手の躍進が急務と思います。
そういう意味では後半戦にもつれて、ファームの選手を一軍で使えなかったというのはもったいなかったですね。
とにかく阪神は今のままでは厳しいです。
補強なり育成なりをどんどん行って、来年リベンジを果たしましょう。
前半戦はジェフ、後半戦は久保田が欠場。藤川も後半は万全ではなかった。
2005年の場合は先発投手が6回まで投げれば後は大丈夫という部分があったが
この欠場のため、先発陣の引き伸ばしや藤川の酷使といった事態に陥った。
JFKに頼りすぎず、そこへつなぐまでの中継ぎのレベルアップが来季は必要。
その点、前半戦はダーウィン、能見、後半戦は桟原、吉野といったあたりが
頑張った。来季は勝ちパターンでもこれらの投手が安心して使用できるように
なって欲しい。
2.今岡の欠場
打線の方はこれがまず一番でしょう。2005年は6番打者(桧山、スペンサー)に
苦しみ、濱中が戻ってきて6番は安泰と思ったら5番が欠けてしまうという事態。
当初セカンドを藤本と争っていた関本が、後半打撃復調でその穴をそこそこ
埋めるも、昨年打点王と比較されたらかわいそう。
さらに競争がなくなったせいか藤本は守備はいいものの、打率が230台と低迷。
5番以下の打順が
今岡、濱中、鳥谷、矢野と
濱中、鳥谷、矢野、藤本では
大きな差がある。
これは開幕前は想定しえなかった誤算でしょう。
3.赤星の不振
今岡同様、赤星の不振も大きなウェイトを占めます。
まず、出塁できない。走れない。赤星の魅力は塁に出る事によっての
相手投手に対するプレッシャーだが、これが与えられない。
このプレッシャーが相手投手の精神的疲れになり、
後からじわじわ効いて来るのですが、今年の赤星はこれができなかった。
しかも打撃に関しても例年の粘りのバッティングができずに
あっさり三振したり、当てるだけの打撃が多いので三塁手が安心して
前進守備ができるので内野安打が出ない。
(その点ヤクルト青木は長打もあるのでこれができず、内野安打が増える)
少なくとも2003年の赤星はあの9月15日のサヨナラヒットを代表にライト方向に
鋭い当たりが飛んでいたと思う。今年はそれがほとんど見られなかった。
故障もあったのだろうが、このあたりをなんとかしないと
守備走塁の人に成り下がる可能性もある。
4.外野守備
阪神の内野陣は一塁手のシーツをはじめ、藤本、鳥谷の二遊間や
三塁の関本にしてもかなり高いレベルの守備陣と思われます。
(今岡は別として)
二遊間といえば荒木、井端がよく言われますが、
守備力は荒木と藤本に差は無いと思いますし、鳥谷も失策王だが
甲子園が土のグラウンドということを考えれば、
それだけボールに追いついている証拠であり、守備力の向上は顕著である。
ただ、荒木と井端のコンビネーションにはすごいものがあり、このあたりは
まだまだかなわないが、単体としてなら差はない。
しかし、その反面外野は厳しい。特に肩の問題が非常に大きい。
守備範囲なら赤星も天下一品だが、金本、赤星、濱中揃って弱肩ぞろい。
浅い外野フライでもタッチアップされたり、
1塁ランナーがエンドランでもないのにシングルヒットで一気に3塁へなど。
金本がホームで刺したことも何度かありますが他球団の外野なら「止まれ!」
のところを行ってアウトになったものです。
肩は強くというのは無理なので内野手がカバーするしかないです。
そして濱中の打棒は捨て難いですが、強肩のライトが欲しいですね。
5.ベンチの作戦の無さ。意固地なまでの采配
全般的に今年の阪神の試合は面白みが無かった。
極端に言えば打つだけ。例えば赤星が塁に出ると関本が決まってバント。
形を作りに行くのはいいが、毎回それでは相手投手が赤星への神経を
それほど使わなくなってしまう。
赤星の状態もあり、バントという作戦自体は否定しないが
少なくとも「何をやってくるかわからん」
という姿勢は見せて欲しい。
中日の荒木・井端なんかはまさしくそう。何やってくるかわからない。
これが相手投手へのプレッシャーになる。
ヒットエンドランも後半少し使っただけ。
相手も「阪神は動いてこない」と思ったら作戦は立てやすい。
そういう意味では関本がこの1年でかなり器用な選手になったのは収穫です。
でも個人的には関本にはクリンナップを打てるもっと大きな器と
思っていますので、現役時代の和田コーチのような選手が欲しいですね。
そして決まりきった打順に決まりきった投手継投。
確かに80勝以上しているから間違いではないのだが、
もうちょっと動いてもよかったのでは?
例えば赤星が絶不調のときは中村豊を使うとか、藤本が全く打てないなら
たまに秀太もスタメンで使ってみるとか。濱中がその日いまいちなら途中で
桧山にするとか・・・色々あったはず。
せっかく控えにスペシャリストがいても使わないと意味が無い。
その点、中日は内野守備はファーストは渡辺、サードは奈良原や川相
外野なら英智、代打なら高橋光など上手く機能させていたと思います。
特に片岡の不振には目に余るものがあったので、ファームから喜田、
もしくは守備なら前田忠などを上げて来るとか、
ここというときの代走として赤松を上げ、一軍の雰囲気をちょっとでも
経験させるなどできたはず。
このあたりが上げられますね。
勿論、良かった点もたくさんありました。
打者では濱中の復活や鳥谷、関本の成長、
投手では福原が押しも押されぬ右のエースになり、後半は安藤も安定。
でも、やはり今年はマイナス面が多かった。
しかも、来年は若手の成長が急務です。
打と守りの要である金本と矢野が39歳を迎えます。
最近の野球界では40歳を越えても一流のプレーをできることも可能ですが、
衰えが出てくる可能性は否めません。
赤星、今岡といったあたりも30歳を越えていますし、シーツも36歳。
投手陣は下柳ぐらいですが打撃陣は若手の躍進が急務と思います。
そういう意味では後半戦にもつれて、ファームの選手を一軍で使えなかったというのはもったいなかったですね。
とにかく阪神は今のままでは厳しいです。
補強なり育成なりをどんどん行って、来年リベンジを果たしましょう。