2008.01.30 Wednesday
パウエル問題
いったいどういうことなんでしょう?
昨日このニュースを見て、目を疑いました。
「前巨人パウエル ソフトバンクが獲得」
ちょ、ちょっと待てよ!数週間前にオリックスが獲得表明してたやん!
日本の場合、だいたい選手側と合意に達した時点で獲得表明を行う。これは通例。
そして契約書類やメディカルチェックなど手続きを行っているうちにソフトバンクがかっさらっていったということですね。
ソフトバンク側は統一契約書の原本を手に入れており、確かに法規上はこの統一契約書が絶対なのはわかります。
ただ、オリックスは合意したから背番号も「50」を用意。
西宮市内に住居も用意し、巨人時代の荷物もそこへ移動させた。
しかも統一契約書のコピーを持っています。当然、日本とアメリカ。距離があるのでFAXなどによる仮契約という形をとった。自然な内容だと思います。
世の中「暗黙の了解」「紳士協定」というものがあり、明文化されていなくてもそれを守らないと秩序がなくなるということは多々あります。
私は今回の件はオリックスに落ち度は少なかったと思います。
あくまで今までの慣例に沿った形で契約を行っていたが、ソフトバンクがその網の目をくぐって横取りしたという印象です。
まあ、いわば江川事件の「空白の一日」と一緒ですな。
この法律さえ守っていれば、何やってもいいという姿勢は村上ファンドなどと同じですね。正直、やり方はほめられたものじゃありません。
ただ、明文化されていないのも事実でソフトバンク側に法規的にペナルティも課せられないという点もあります。このまま行ったら後ろ指差されようが批判されようが結論は「パウエルはソフトバンクへ」となります。
正直、球団イメージを落としてまでここまでやるか!?という感じがしますけど。
まあ、「パリーグの巨人」と言われていた部分が徐々に強くなってきましたな。
企業で考えてみてましょう。
オリックスはパウエルに内定を出した。
多分、統一契約書のコピーは「内定式」のようなものだと思います。
だからオリックスは住居と仕事のポストを用意していた。そして入社直前になって
「やっぱりソフトバンクに入ります」
これじゃ、オリックスは怒って当たり前ですよね。
多分これから揉めると思いますが、論点は
「オリックス側にある契約書のコピーの有効性」
でしょうね。契約上の効力というよりも道義的な部分でオリックスは攻めるべきです。
オリックス側は合意に至って、先に書いたように住居も用意し荷物も移動。
そしてコピーといえど契約書にパウエルのサインもある。
この事実は「パウエル側はオリックスに入団する意志があり、オリックスもその準備をしていた」ことを証明していると思います。
ソフトバンク側は「オリックス側の先走り」を指摘するでしょうが、先走りでここまで準備するとは思えません。
このあたりが、裁定にどう影響するかですね。
ただ、この時点で言えるのは、
・オリックスと仮契約しておいてソフトバンクと契約した代理人
・二重契約問題で揉めるとわかっていて、それを行ったソフトバンク
彼らのモラルの無さですね。
いくら「契約の正当性が認められて、パウエルがソフトバンク入団」となっても、ソフトバンクのモラルの無さを世に広めたことになったと思います。
「モラルなんか無くていい。強ければいい」というのならどこぞの在京セリーグの球団と同じですね(笑)
これでアンチ・ホークスも増えたことでしょうな。
もし、ソフトバンクがパリーグを盛り上げるために自分を犠牲にしてわざと問題を起こしたというのなら賞賛に値しますが・・・・
まあ、ないか(笑)
この問題がどういう結論になるかで、現在の世の中を如実に表すと思います。
ソフトバンク支持なら「結果がすべて」
オリックス支持なら「経緯などのプロセスの妥当性は重要」
後者であることを祈りたいな。
昨日このニュースを見て、目を疑いました。
「前巨人パウエル ソフトバンクが獲得」
ちょ、ちょっと待てよ!数週間前にオリックスが獲得表明してたやん!
日本の場合、だいたい選手側と合意に達した時点で獲得表明を行う。これは通例。
そして契約書類やメディカルチェックなど手続きを行っているうちにソフトバンクがかっさらっていったということですね。
ソフトバンク側は統一契約書の原本を手に入れており、確かに法規上はこの統一契約書が絶対なのはわかります。
ただ、オリックスは合意したから背番号も「50」を用意。
西宮市内に住居も用意し、巨人時代の荷物もそこへ移動させた。
しかも統一契約書のコピーを持っています。当然、日本とアメリカ。距離があるのでFAXなどによる仮契約という形をとった。自然な内容だと思います。
世の中「暗黙の了解」「紳士協定」というものがあり、明文化されていなくてもそれを守らないと秩序がなくなるということは多々あります。
私は今回の件はオリックスに落ち度は少なかったと思います。
あくまで今までの慣例に沿った形で契約を行っていたが、ソフトバンクがその網の目をくぐって横取りしたという印象です。
まあ、いわば江川事件の「空白の一日」と一緒ですな。
この法律さえ守っていれば、何やってもいいという姿勢は村上ファンドなどと同じですね。正直、やり方はほめられたものじゃありません。
ただ、明文化されていないのも事実でソフトバンク側に法規的にペナルティも課せられないという点もあります。このまま行ったら後ろ指差されようが批判されようが結論は「パウエルはソフトバンクへ」となります。
正直、球団イメージを落としてまでここまでやるか!?という感じがしますけど。
まあ、「パリーグの巨人」と言われていた部分が徐々に強くなってきましたな。
企業で考えてみてましょう。
オリックスはパウエルに内定を出した。
多分、統一契約書のコピーは「内定式」のようなものだと思います。
だからオリックスは住居と仕事のポストを用意していた。そして入社直前になって
「やっぱりソフトバンクに入ります」
これじゃ、オリックスは怒って当たり前ですよね。
多分これから揉めると思いますが、論点は
「オリックス側にある契約書のコピーの有効性」
でしょうね。契約上の効力というよりも道義的な部分でオリックスは攻めるべきです。
オリックス側は合意に至って、先に書いたように住居も用意し荷物も移動。
そしてコピーといえど契約書にパウエルのサインもある。
この事実は「パウエル側はオリックスに入団する意志があり、オリックスもその準備をしていた」ことを証明していると思います。
ソフトバンク側は「オリックス側の先走り」を指摘するでしょうが、先走りでここまで準備するとは思えません。
このあたりが、裁定にどう影響するかですね。
ただ、この時点で言えるのは、
・オリックスと仮契約しておいてソフトバンクと契約した代理人
・二重契約問題で揉めるとわかっていて、それを行ったソフトバンク
彼らのモラルの無さですね。
いくら「契約の正当性が認められて、パウエルがソフトバンク入団」となっても、ソフトバンクのモラルの無さを世に広めたことになったと思います。
「モラルなんか無くていい。強ければいい」というのならどこぞの在京セリーグの球団と同じですね(笑)
これでアンチ・ホークスも増えたことでしょうな。
もし、ソフトバンクがパリーグを盛り上げるために自分を犠牲にしてわざと問題を起こしたというのなら賞賛に値しますが・・・・
まあ、ないか(笑)
この問題がどういう結論になるかで、現在の世の中を如実に表すと思います。
ソフトバンク支持なら「結果がすべて」
オリックス支持なら「経緯などのプロセスの妥当性は重要」
後者であることを祈りたいな。